関東のやま

子どもと一緒に山歩き ミシュラン三ツ星の山 東京にある日本百名山!高尾山に行こう!!

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高尾山ってどんな山?

 日本百名山にも名を連ねる高尾山。そして、2007年にはミシュラン三ツ星に輝きました。標高は599mと低いけれど、見どころはたくさん!都心から電車で約一時間。ケーブルカーやリフトもあってお手軽さもあります。トイレや茶屋も充実していて、子供連れでも安心。でも、少し歩きだせば東京にいるとは思えないほどの自然がいっぱい!さぁ、出かけてみましょう!!

高尾山の人気の2コースを紹介!

 京王線高尾山口をでて少し歩くとケーブルカーの清滝駅に到着。ここから高尾山に登ります。高尾山には一号路から六号路までの6つ+αの登山コースがあります。このうち、子ども連れで楽しめる人気のコースは一号路と六号路。それぞれの特徴を見ていきましょう。

一号路:表参道コース(3.8㎞)

 山腹にある薬王院に参拝するための表参道。薬王院までの参道は舗装されていて、普段着で登る人も多くいます。途中まではケーブルカーやリフトもあるので、体力のない人でもお気軽に高尾山が楽しめます。でも、せっかくなので歩きましょう!

ケーブルカー清滝駅の駅前広場わきから登り始めると、まもなく杉の木立が出迎えてくれます。春にはスミレなど数多くの花々が観察でき、東京だということを忘れてしまいそう。舗装された道を登っていくと50分ほどでケーブルカーやリフトの山頂駅に着きます。この周辺は飲食店やビアマウント会場、展望台やトイレといろいろな施設が充実しています。また、ここから薬王院に行くまでの20分ほどは人気のスポットがたくさん!

 まずは猿園。60頭のお猿さんに会える人気のスポットです。猿園だけでなく野草園でもあって、300種もの高山植物を観察することができます。通年営業していて、スタッフさんによる解説の時間もあるので子供たちの好奇心を刺激すること、間違いなし!

 猿園を過ぎるとすぐ「たこ杉」に出会えます。樹齢450年、高さ37mの巨大杉。そのすぐ横に頭をなでると運を引き寄せるという「開運ひっぱりだこ」がいます。可愛いたこさんにこどもたちも駆け寄ります。頭をなでて、幸運を自分のものに!

 この先に行くと「男坂」「女坂」に分かれます。「男坂」はちょっと急な階段、「女坂」は少し緩やかな坂道です。どちらを行ってもその先で合流するので大丈夫!

そして、坂を登り、杉並木をこえると、いよいよ薬王院に到着です。

 高尾山は古くから天狗が住む山といわれていて、いたるところに天狗の像などがあります。また、ご本尊様である「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」「薬師如来」などさまざまな崇拝対象が混在しています。明治維新前までは神祠と仏堂がともに祀られることは珍しくなく、とくに高尾山のような山岳信仰では顕著だったんですって。いろいろなご利益があるので、パワースポットとしても人気があるんですね。天狗のほかに「たこ」もたくさんいます。

「天狗注意」の看板
ご利益あるかな?

 さて、薬王院の境内のなっがい階段を登るといよいよ山頂へ続く道へ抜けていきます。ここでやっと舗装されていない土の道を歩くことになります。ちょっと起伏もありますが、30分ほどで山頂につくので、もうひと頑張りです。

 そして大きな建物が見えてくると山頂はもうすぐです。この建物、実はトイレなんです。2012年にできたキレイなトイレで、壁には木が多く使われていてあたたかみのある感じです。山にあるトイレというと(そもそもトイレがあるのがありがたい)狭くて汚くて臭くて…といったイメージですが、大きく覆されますよ(笑)。

ちょっとうっすらだけど…
山頂から見えた富士山!!

 で、山頂です。山頂はひらけていて、運が良ければあの富士山も見えます。お弁当を広げるのにもいいのですが、なにぶんトップシーズンには座る場所を見つけるのも大変なほど混みあいます。体力と時間に少し余裕があるのなら、山頂から10分ほど歩いていくと、「もみじ台」と名の付く広場に着きます。茶屋もあります。名前のとおり、紅葉の季節には木々が赤く色づく場所ですが、山頂よりは少しすいているかも…。ここからも空気の澄んだ晴れた日には富士山を望むことができますよ。

六号路:びわ滝コース(3.3㎞)

 小川に沿って歩く自然豊かな人気のコースです。道幅も狭く、紅葉の季節などには登り方面の一方通行になるので注意してください。また、舗装されていない登山コースで距離も長いので、それなりの準備が必要です。

 ケーブルカー清滝駅の左側からスタートします。初めの10分くらいは舗装されていますが、そのあとは小川沿いに小石交じりの道を進みます。

 登り始めて三分の一くらい進むと「琵琶滝」が現れます。

 ここは薬王院の水業道場の一つです。

 滝そのものは修行者以外は入れませんが、その手前のお堂には入れます。修行の場所を間近に感じるだけでも、身の引き締まるような厳かな空気を感じることができます。

 申し込めば入滝体験ができるそうですよ。興味のある方はどうぞ。

 そのあとも自然豊かな道が続きます。

 川に降りられる場所も多く、水を間近に感じることができます。「前の沢」ではベンチも多くあり、沢に降りることもできるので、子どもたちが遊ぶのにも楽しい場所です。たくさん歩いた後に触れる水の冷たさ、清らかさ。ぜひ、子どもたちにも味わってほしいですね。

 途中、何ヶ所もこういった看板があります。小動物や草花など高尾山でみられる事象について説明しています。より深く自然に親しみ、ときにはいにしえの事柄に思いをはせることもできます。こどもたちもこうして見聞きしたものはしっかり心に刻んでいるはずです。

 「大山橋」という木の橋を通ると、残りは三分の一ほどです。ベンチもあるので休憩してその後に備えましょう。

 大山橋を過ぎると足場が悪く勾配もある道です。道幅が狭く、滑落しやすい箇所もあるので、注意して歩きましょう。子供さんは谷側を歩かせないなど配慮してくださいね。

 とはいえ、いくつか橋を渡ったり「飛び石」を超えたりと気持ちの良いコースには違いありません。

 名物の「飛び石」では川の中を歩きます。水流も多くはないので、石の上を歩けば濡れることはありません。でも、滑らないように気をつけて。

 飛び石をぬけるとしばらくなだらかな道が続きますが、最後に長い階段があります。ちょっとキツイです。大人のほうがばてるかも。でも、ゴールはすぐそこなので、頑張って。

そのほかのコース:二号路・三号路・四号路・五号路

 人気の二コースを紹介しましたが、高尾山には2・3・4・5号路もあります。それぞれに特長があるのでちょっとだけ紹介します。

二号路:霞台コース(900m)

 ケーブルカーの高尾山駅から少し進み、「霞台」という展望台の横から二号路に入ります。

 二号路は高尾山の中腹を一周できるコースです。高尾山は南側の斜面と北側の斜面で全く異なる植生を見ることができる山です。南斜面にはカシ類などの常緑樹があり、北斜面にはブナやカエデ類などの落葉樹があります。二号路は900mと短い距離ですが、両方の植生を観察できるコースです。(でも、あんまり人気はないかも…)

三号路:かつら林コース(2.4㎞)

 三号路は一号路の浄心門から高尾山の南斜面を登るコースです。南斜面には冬でも葉を落とさない常緑樹が多く、見晴らしがいいとは言えません。山頂手前にはカツラ林があります。道幅も狭めですが、急な場所は少なく歩きやすいコースです。トップシーズンでも比較的空いていて静かに高尾山を楽しめます。

四号路:吊り橋コース(1.5㎞)

 ケーブルカーを使ったり、一号路を歩いたりして浄心門近くまで来たら、右に入ると四号路へと続きます。大きな吊り橋があり、人気のコースです。

 この吊り橋は「みやま橋」といいいます。吊り橋とはいっても結構しっかりしていて思ったほどは揺れません。子供たちにとってはちょっとしたアドベンジャー気分に浸れるかも。下にせせらぎがあるので大人も癒されます。

 高尾山の北側の斜面を歩くので、温帯林系の樹木が茂り、ブナやモミの林のなかを進みます。

 途中、「いろはの森」コースと交差していて、下りで間違えてしまうと日影沢ということところに降りてしまい、ケーブルカーのほうへはいけないので注意しましょう。

五号路:山頂周回コース(900m)

 山頂のすぐ下を一周できるので、お散歩気分で行ってみましょう。

 一号路、三号路、四号路、六号路、稲荷山コース、奥高尾への道など多くの道と交差しています。

 小仏城山方面への道の方から一号路方面へ向かう途中には「江川スギ」がみられます。

 高尾山で一番古い人工林で、江戸時代末期に植えられたそうです。樹齢はおよそ150年、39mの高さの杉もあるそうですよ。

 「江川スギ」の看板によると、この杉を植えた「江川さん」は日本で初めてパンを焼いた人なんですって。プチ情報です。

日帰り登山にはこんなものを持っていこう!

まずは、この3つ

 必須なのは、バックパックレインウエア。この3つは山登りの三種の神器といっても過言ではないくらい。こどもだとつい「すぐにサイズが合わなくなっちゃうから、大きめのものを買っておこう」なんて考えがちですが、体に合っていないものは歩いているととても不快でストレスフルです。山歩きが楽しい思い出になり、次の旅につなげられるようしっかり選んであげてくださいね。

バックパック

 日帰り山歩きなら、大人なら20ℓ前後のもので十分です。30ℓくらいあれば一泊くらいの山小屋泊も可能で、汎用性が増します。背面長など登山用品店などでフィッティングしてサイズを確かめましょう。

 子供さんも幼稚園・小学校低学年くらいならおやつや飲み物などは自分で持てるよう10ℓ前後のものを用意しましょう。背負っていることで転倒した時のクッションの役割も果たします。背負うときにはショルダーひもを調節し、背中にしっかりとフィットするようにします。ショルダーひもが長すぎて歩くたびに背中でバックパックが揺れるようだと荷物が重く感じ、すぐに疲れてしまいます。

 歩く時間が二時間程度の低山ならば、運動靴でも大丈夫。ただ、標高が高かったり、湿原だったり、山小屋泊など長距離を歩いたりする場合には子供でも登山靴があったほうが安全です。くるぶしが隠れるミドルカットタイプだと足首を保護してくれて、捻挫などのけががしにくくなります。靴下も登山用の厚みのあるものはクッション性も良く、むれにくいので快適に歩けます。

レインウエア

 防水・透湿性の素材のものを選びましょう。ゴアテックスに代表される素材ですが、高価でもあるので、それに準じたものでもいいかも。山では体が冷えてしまうと低体温症などの危険があります。透湿性のない防水・撥水だけの素材だと、雨だけでなく自らの汗で蒸れて結露しレインウエアの中がぬれてしまい、そのために体が冷えてしまいます。

 また、形は上下セパレートタイプがおすすめです。ポンチョタイプは見た目もかわいらしく、脱ぎ着も簡単ですが、風があると下や横から濡れてしまいます。襟や袖口、裾やファスナー部分からも雨が侵入しないようデザインされているものを選びましょう。子供用のものだと袖の長さが調節できたり、裾がゴムで調節できたりと長く使えるような工夫がしてあるものも多くありますよ。

そのほかの持ち物

 必要と思われるものを以下に挙げます。このほかに食事を作ろうと思うと食材や調理器具も必要です。植物や生物を詳しく観察したいならルーペや双眼鏡などもいるでしょう。それぞれの山歩きの目的に応じて準備してくださいね。

  • ヘッドランプ (一人一個必要)
  • 水筒(水)  (飲み水のほか、傷を洗うこともできる)
  • 防寒具    (夏でも標高が高いとかなり冷える)
  • 地図・コンパス(ガイドブックだけではだめ)
  • 行動食・非常食(食べやすく、子どもの好きなもの)
  • ファーストエイドキット (ポイズンリムーバーも入れる)
  • ウエットティッシュ (水が使えないことも多い)
  • ビニール袋  (ごみの持ち帰りほか使途はいろいろ)
  • 防止・サングラス(紫外線は強い)
  • 日焼け止め   (紫外線は強い)
  • 虫よけスプレー (シールタイプも便利)
  • 子ども用の着替え(濡れてしまうと体温・体力を奪う)
  • トイレッペーパー(芯を抜いてビニール袋にいれて)
  • エマージェンシーシート(緊急時用)
  • 登山計画書   (必ず提出)

高尾山のおすすめ

ケーブルカー高尾山駅近くの香住で売っている「天狗焼き」。黒豆の餡に外の皮がカリッとしていておいしい!天狗さまのお顔がなんともチャーミング!

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