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ラス・メドゥラス スペインのローマ遺跡 人工的に造られた世界遺産

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スペインの世界遺産、ラス・メドゥラスを知っていますか?

ラス・メドゥラス wikipedeiより

 

スペインにあるのに、じつはこれ、ローマ遺跡なんです。

 

スペインのカスティーリャ・イ・レオン州レオン県ポンフェラーダ近郊にある「ラス・メドゥラス」。

 

その魅力をお伝えします。

 

2000年前に造られた人工景観 その方法がすごい!

 

「ラス・メドゥラス」は山が削られてできた景観の美しい遺跡です。

 

こういった景観をもつ場所は世界に幾多とありますが、たいていは風雨などの浸食により自然に形作られたものです。

 

しかしながら、「ラス・メドゥラス」はなんと人工的に造られたものです。

 

あんなに大きな山をどうやって美しい形に削っていったのでしょうか。

 

しかも2000年も昔に…。

 

その名も「ルイナ・モンティウム = 山崩し」

 

wikipediaより

 

この美しい景観は2000年前に人間の力で造られました。

 

その方法が「ルイナ・モンティウム」。その名もまさに「山崩し」!

 

なんと山の内部にアリの巣のようなトンネルを張り巡らし、山の上部に大量の水を貯めて湖を作り、その大量の水をトンネルに一気に流し込んで土砂を流しだしてしまうといったもの。

 

この「山崩し」を何度も繰り返してできあがったのが、現在の「ラス・メドゥラス」なんです。

 

…ていうか、山を崩しちゃうって、その発想…

 

さすが、古代ローマ人!

 

ローマが繁栄した一端が、こんな発想力と技術力にあるのかもしれませんね。

 

「山崩し」は砂金をとるため

 

では、なぜ古代ローマ人はこの山を崩したのでしょう。

 

それは、この山に眠る鉱山資源をとるためです。

 

この山はローマ人が到来する以前からその金鉱脈を発見されており、周辺住民は山から河川に流れ出る砂金を集めて装身具などに加工していたそうです。

 

ここに到達した古代ローマ人は”ローマ水路”で培った水道技術を用い、山の中にトンネルを張り巡らせたのです。

 

大量の水で押し出された土砂を川を作って流し、そこでふるいにかけて砂金をとりだしたといわれています。

 

大プリニウス

このことは大プリニウスの「博物誌」に載っています。

 

これによると、山の上に水を貯めるために少なくとも7本の水路から水を引いていたそうです。

 

この「山崩し」を200年にもわたって何度も繰り返し、今の不規則な形のラス・メドゥラスの姿になったのです。

 

 

このトンネル、一部は見学することが可能です。

 

受付でヘルメットや懐中電灯を貸し出しているそうです。

 

ラス・メドゥラスに行ったときにはぜひ、なかのトンネルも見てくださいね。

 

 

ラス・メドゥラスの金の枯渇とローマの衰退

 

この美しい景観を作っている縞々は、無数に掘られたトンネルの跡ということになります。

 

トンネルの出口付近が広がっているのは、水で土砂を押し出した際の内部からの力によるものでしょう。

 

トンネルを掘って水で土砂を押し流すというその発想力には脱帽ですね。

 

このころ、日本では弥生時代。

 

卑弥呼が現れ、稲作が始まったころです。

 

…はるかな昔にヨーロッパではこんなことが行われていたなんて、人間の力にびっくりです!

 

しかしながら、この地でとれた金はローマへと陸路でほぼすべてが運ばれ、あとには何も取れなくなった土地だけが残ったそうです。

 

なんとも、ひどい話…。

 

このラス・メドゥラスの金のおかげもあって古代ローマ帝国は栄華を極めましたが、この金の枯渇が古代ローマ帝国の衰退の一因ともいわれています。

 

金を根こそぎ取られてしまった地元の人々ですが、金の集積場となったアストルガをはじめとする周辺の地域は、古代ローマの土木工学によってインフラが整備され、モザイク建築や壁画の文化、肉の保存食文化など様々な恩恵を受け、地元を発展させてきたともいわれています。

 

なるほどねぇ~。

 

ものごとは一側からだけでは分からないものですね~。

 

今も残る栗林

 

ラス・メドゥラスの周囲にはたくさんの栗の林があります。

 

全盛期には2万人を超える労働者の食料として、やせたこの土地でも育つことを理由に植えられたともいわれています。

 

この栗の木は、ローマ人たちが去った後も地元の人たちの暮らしを支えたそうです。

 

そして、たくさんのトンネルを掘られ、崩壊させられたラス・メドゥラスの地形を保ってこれたのも、木の林のおかげといわれています。

 

 

人工的に造られて景観の世界遺産

 

このラス・メドゥラスは1997年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

 

きわめて良好に残る鉱山遺跡ということですが、その評価の基準には、「人類の創造的才能を表現する傑作」という登録基準が適用されています。

 

これは、通常、ヴェルサイユ宮殿やタージマハル、姫路城など優れた名建築に適用される理由です。

 

こういった、古代の産業遺跡に適用されることは、非常に珍しいことだそうです。

 

 

 

この素晴らしい景観、古代ローマ人のすさまじい発想力に思いを馳せながら、実際の景色を見てみたいです!

 

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