アルプスのやま

子どもと一緒に山歩き 燕山荘泊 北アルプスの女王・燕岳に登ろう!

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 登山のときに訪れる山小屋はあるときには緊急避難所的な役割を負い、山を登る人にとっての砦的な存在です。

 山小屋もそれぞれに特長があり、ほんとに泊まるだけの場所からこんなごちそうが?とびっくりするような小屋までさまざまです。

 今回は登山者の間でもまた泊まりたい!と人気の燕山荘に一泊します。そのために燕岳に登ることにしたといっても過言ではありません。

北アルプスの女王:燕岳に登る

 燕岳は北アルプスに位置し、日本二百名山に名を連ねます。槍ヶ岳を目指す「表銀座コース」の一部でもありますが、初心者の母と子ども二人登山の私たちは、もちろん槍ヶ岳は目指さずに(でもいつかは登りたい!)、燕岳を目指します。女王の名にふさわしく、白い山肌に花崗岩の奇岩が映え、コマクサに代表される高山植物が豊富にみられます。

 ふもとの中房温泉から出発しましょう。

中房温泉から合戦小屋へ

 中房温泉のすぐわきに燕岳の登山口があります。登山届を出してのぼりはじめましょう。

 燕岳は第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチとおおよそ50分ごとに休憩できるベンチがあります。目安にもなるし、休憩するのにもいいのですが、登山口から結構な登りがあり、樹林帯で視界も開けないので、なかなかにしんどい区間です。

はじめから結構な登りです。

 うちの次男も先の見えない登山道と風の抜けない樹林帯で蒸し暑いのとで早々に嫌気がさし、帰りたいモードに陥りました。

 一度第三ベンチの手前まで行ったのに、ぐずる次男に負けて第二ベンチに戻りました。三人で協議をします。ほんとにつらくてやめるんならこのまま帰ろう、でも、少し頑張って山小屋や次の日のごちそうにつなげることも今なら選べる。さぁ、どうしようか?

 長男は当然後者です。中学生になり、部活もはじめて少し体力の付いた長男はこのくらいの登りは平気になってきました。一方次男はぽっちゃりした体形で運動は苦手なので、少しの歩きでも疲れてしまいます。運動をしてないので、あきらめも早いです。登りたい気持ちはあるけど、でも…、と踏ん切りがつきません。

 登山道の各ベンチは次々に登山者が来て休憩していきます。年配のご夫婦だったり、自分たちより小さい子供たちだったり…。その光景を見ているうちに次男の気持ちも変わったようで「頑張って登ってみる!」という結論に至りました。

 というわけで、再び山頂をめざして歩き出します。

 山頂の前に、一つ目的がありました。

 合戦小屋で食べる「スイカ」です。

大きなスイカをはんぶんこ。

 名物になっているここのスイカを食べないわけにはいきません。途中から「スイカ、スイカ」と唱えながら登っていきます。おりてくる方たちが「もうすぐスイカあるよ」と教えてくださいます。単純な子どもたちはスイカを目指して登っていきました(笑)。

 合戦小屋近くになると、荷物運搬用のケーブルが見え隠れします。「あれでスイカを運ぶのかな?」と話しながら進み、ようやく合戦小屋にたどり着きました。お目当てのスイカとご対面です!

 スイカは思ったより大きく、一つを二人で半分して食べました。汗をかいた体にスイカの甘く冷えた水分は心地よく、ぺろりと平らげました。

合戦小屋からあこがれの燕山荘へ

 さて、スイカを食べ終えてお昼も食べて、一休みしたら今日の目的地の燕山荘へ向けて再度歩き始めます。

山の上に燕山荘。

 合戦小屋を越えて少しすると視界が開け、周囲のアルプスと目指す燕山荘が見えてきます。バテてきている次男もがぜんやる気が出てきます。

 

 ただ、この先はやや尾根登り的な箇所もあったり、ロープを使って登るような個所もあるので、慎重に歩を進める必要もあります。子どもさんを歩かせるとき、すれ違う必要があるとき、必ず山側で待たせましょう。谷川で待ってしまうと、滑落の危険が高まります。安全だと思っていても、すれ違う人の大きなザックがぶつかるかもしれません。ぶつからないようにとあと半歩後ろに下がろうとして踏み外してしまうかもしれません。自分たちの身は自分たちで守るよう、最低限のルールを身に着けることも必要です。

 そして、燕山荘到着!

 燕山荘への階段横には雪がうずたかく積まれていました。その横を通っていきます。燕山荘に到着すると、小学生以下の子供には「登頂証明書」がいただけます。到着してすぐ、スタッフさんに渡していただき、子どもたちも満足そうです(中学生の長男もいただいちゃいました)。

 ガスがかかってしまってあまり眺望は望めませんでしたが、ほんの一瞬ガスが切れ、いつかは登りたい憧れの槍ヶ岳山頂が顔を出しました。燕岳山頂への稜線も美しいです。でも、ガスってきたので今日は登頂せず、山小屋でのんびりすることに決めました。

モンブラン

 燕山荘はスイーツも有名。で、おやつタイム。

 広い小屋の中を散策したりして夕飯まで過ごします。木に包まれた小屋は清潔感があり、明るくてとっても素敵!スタッフさんも明るく親切です。

 そして楽しみにしていた夕食。山小屋とは思えない品数です。

 で、もうひとつ名物なのがオーナーが奏でるホルンの演奏!!

 目の前で大きなホルンを奏でていただけると、その大きさや音色にびっくり!はじめての楽器を前にして、子どもたちもくぎ付けです。

燕岳山頂~下山、有明温泉で汗を流そう

 翌朝、燕岳山頂を目指しました。大きな荷物は山小屋に預け、必要最低限のものを持ち登頂です。

が、残念ながら小雨がぽつぽつ…。前を行く人についていきます。

 2,000mを越えて雨に降られると結構寒いです。ガスっていて展望も良くないので、早々に帰ってきました。

 帰路も同じ道を戻ります。 急な坂を下りていくので、滑らないように気をつけておりましょう。 帰りも合戦小屋で休憩しました。寒かったのであたたいスープを飲んで温まります。

 そして、登山口の中房温泉に到着。今回も無事に登山ができました。

 下山後のお楽しみ、それはその土地での温泉タイム。ほとんどの山は火山なので、そのふもとには温泉が多くあります。どこに行った時にも必ずと言っていいほどその土地の温泉に寄って汗を流してきます。今回は登山口のすぐ下にある有明温泉に寄ってきました。

 有明温泉・有明壮は燕山荘と同じグループなので、前日燕山荘に宿泊した証明があれば値引きしてもらえます。私は領収書を車の中の荷物に入れたまま伺ってしまったのですが、長男の姿を見て「OKです!」といってもらえました。長男は前日、燕山荘でTシャツ(燕T)を購入し、さっそく着ていたので、「十分行ってきた証拠です(笑)」とスタッフさんに笑顔で言っていただきました。

 温泉でゆっくり汗を流し、ご飯を食べます。

 ここでは「山賊焼き」という名物料理があります。なんだか分かりますか?

要は鶏もも肉のから揚げなのですが…

鶏のからあげ → 鶏、揚げる → とりあげる(取り上げる) → 山賊

となるらしい。

 山登りだけでなく、その土地その土地のおいしいものを食べるのも大きな楽しみの一つです。

今回は頂上でお天気に恵まれなかったので、次はお天気の燕岳を見たいですね。

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