
ラーメンにうどんにパスタ…。
日本人は無類の麺好きですが、なかでも日本蕎麦は格別ですよね。
とくに、秋に味わえる新蕎麦を楽しみにしている人は多いですよね。
そんななかで、食べるまでに2、3時間かかる名店が茨城県・常陸太田市にあります。
『3時間待っても食べたい』、そのお蕎麦、気になります!
常陸秋蕎麦【慈久庵】 3時間待ちのそのわけは…
食べるまでに3時間…。

いくらおいしいお蕎麦だからって、3時間も待つの?

3時間も待つだけの価値があるのか?
こちらのお店は、全国から蕎麦好きが訪れるという名店です。
しかしながら、お店にいるのは小川さんとおっしゃる店主ただひとり。
接客も調理も片付けも、小川店主一人で切り盛りしています。
そのわりには、テーブルは多めかな?
注文を取るのも、グループ全員がそろっていないと注文を取らないのだとか…。
お客様が帰った後のテーブルの片付け・セッティングも当然店主がやります。
なので、開店と同時に入れればすぐ食べられるけど、そうでないときには気長に待てるゆとりがないと、こちらでのお蕎麦はいただけませんね(笑)。
それでも全国から集まってくるお客様。
であれば、なおさら、食べてみたくなりますね。
香り豊かな『常陸秋蕎麦』 茨城の誇るブランド蕎麦
茨城県の県北地域は、昼夜の気温差が大きいことや水はけのよい傾斜地など、そばの栽培に適した条件が揃っており、江戸時代から「そばどころ」として知られた名産地です。

奥久慈は昔からのそば処なんだ。
なかでも、『常陸秋蕎麦』は実が大きく、粒ぞろいが良く、黒褐色の見た目にも大変美しいそばで、口に含んだ時の甘味と、鼻腔に広がる芳醇な香りが特に優れています。
そのおいしさに、全国の蕎麦好きが茨城県を訪れます。
そして、『3時間待っても食べたい』常陸秋蕎麦の名店【慈久庵】では、店主の小川さんがみずから蕎麦の栽培もしています。
高齢者ばかりになり、放置されて荒れた畑を”焼き畑”でよみがえらせ、”手刈り天日干し”にこだわって作ったソバの実。
これを石臼で引き、蕎麦にします。
蕎麦といえば、秋の新蕎麦は香りがよく、蕎麦好きでなくても食べたくなりますよね。
でも、【慈久庵】では新蕎麦は出しません。
蕎麦は冬の厳寒期に甘みを増し、最もおいしくなるそうです。
また、新蕎麦の直前まで熟成した”玄蕎麦”の味わい深さも格別だといいます。

ぼくは新蕎麦も好きだけどな。
常陸秋蕎麦【慈久庵】 店主のこだわりが詰まってる!
店主の小川さんは、常陸太田市に店を構える前、東京・阿佐ヶ谷で【慈久庵】を営んでいました。
その時にはそば通の本『そば読本』にこのように紹介されている。
「このそばは、素朴をテーマとした凡百のそばよりはるかに素朴であり、洗練をテーマとした凡百のそばよりはるかに洗練されている。ちょいとすごみのあるそばである」
宮下裕史:そば読本より
凄い!!
絶賛されていますね。
そんなそば通の認める名店をたたみ、小川さんは故郷に店を構えます。
そうして、みずから蕎麦を栽培し、蕎麦をひき、蕎麦をうつ。
こだわっているのは蕎麦だけではありません。
自らデザインした【慈久庵】、地元でみずから摘んだ野草の天ぷら。
すべて自分で作り出したものでお客様に提供しています。
こんなこだわりたくさんのお料理をいただくには、背筋を伸ばして真剣に店主と対峙しなければいけないような気がしてきます。
そういったところが、全国の蕎麦好きを奥久慈に集め、『3時間待っても食べたい』と思わせるのでしょうね。

すごいな。いろんなこだわりが詰まってるんだな。

これは食べたいな。3時間、待てるかな。開店を狙っていくかな。
【慈久庵】 メニュー
せいろや鴨せいろ、葱天せいろなどの冷たいお蕎麦、鴨なんや山菜蕎麦などの温かい蕎麦、刺身こんにゃくや岩魚の一夜干しなどの一品料理のほか、4品・5品・7品と選べるコース料理もあります。
奥久慈はコンニャクイモの産地ですからね。刺身こんにゃく、おいしいですよ。
3時間待たずに食べるには…
なんと【慈久庵】のお蕎麦は通販もできるんです!
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慈久庵 粗挽蕎麦(あらびきそば)、慈久庵 万能元だれ「本返し」、「醤(おひしょ・ひしお)」、化粧箱入り蕎麦と本返しと醤(おひしょ・ひしお)の詰め合わせ