新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていますね。
中国・武漢で発見されたこの感染症は、はじめはそんなに恐れなくても大丈夫、といった報道のされ方だったように思います。
ところがところが…。
今や世界中で感染者が爆発的に増え、医療崩壊が起き、亡くなってしまう人がたくさんいます。
日本国内でも政府から4月11日に7都府県に緊急事態宣言が出され、追って4月16日には全国に波及し、外出自粛・休業要請が各知事から出されています。
東京都や大阪府といった大都市だけでなく、地方でも感染者が毎日増え続け、医療体制は逼迫しているといわれています。
感染予防はまず外出自粛、手洗い、うがい‼
私たち個人にできることといえば、手洗い・うがいをする、むやみに外出しない、人込み(3密)を避ける、咳エチケットを守るなどごくごく限られていますが、自分や大切な人を守るために、みんなで協力していきたいですね。
ウイルスはそれ自体で移動しません。
人が各地に運ぶのです。
だからこそ、各都道府県の知事さんや専門家会議のメンバーらが声高に外出自粛を呼び掛けています。
自分はうつっても大丈夫、若いから重症化しない…。
でも、そうやって運ばれたウイルスが、あなたの大事な家族の命を奪うかもしれません。
ひとりひとりが責任ある行動をとらなければ、この新型コロナウイルス感染症の終末は見えないのです。
そして、大事なことは手洗い。
ある研究によると、十分に手洗いすることで、95%ものウイルスを除去することができるといわれています。
たかが手洗い、と侮れないのです。
手洗い推奨のために、いろいろな動画が今話題になっていますね。
嵐のほか、多くのジャニーズのグループがwash your handsの動画をアップしていますね。
こちらはPPAPの手洗いバージョン。
「Pray for Peaple And Peace」「We Will Win」
楽しく手を洗ってウイルスを寄せ付けない努力をしたいものです。
そして、ウイルスに打ち勝つためには、個人個人の免疫力も大切ですよね。
今回は免疫力を高めるために必要な要素のうち、食事について考えてみたいと思います。
免疫力を高めるために

そもそも普段から風邪をひきやすい人、体調を崩しやすい人っていますよね。
また、疲れがたまっていたり、ストレスを感じていたりすると、風邪をひいてしまったりして体調を崩しやすいことがあります。
同じウイルスに罹患しても、軽症ですむ人と重症化してしまう人がいます。
今、猛威を振るっている新型コロナウイルスでは、「高齢者」「持病のある人」は重症化しやすいといわれています。
しかしながら、世界に目を向ければ、10代・20代の健康な人でも人工呼吸器が必要なほど重症になってしまったり、亡くなってしまう方もいます。
ウイルスに近づかない努力をすることが一番ですが、それでもどこでウイルスが私たちを狙っているかわかりません。
自分の体に備わっている免疫力をあげて、新型コロナウイルスに負けない体を作っていきましょう。
ところで、免疫力ってそもそもどんなことなのでしょうか。
免疫、免疫力とは
免疫とは、その文字のとおり「疫(病気)を免れる」ということです。

免疫は、体内で発生したがん細胞や体外から侵入したウイルスや細菌、有害物質などを常に監視し撃退する、体の自己防衛システムのことです。
この免疫=自己防衛システムが適切に働くからこそ、異物から体を守ってくれるのです。
なので、免疫力が低下してくると、様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
免疫が崩壊してしまう有名な病気がAIDSですね。後天性免疫不全症候群といいます。
風邪をひいただけでも死の危険があります。
AIDSのように免疫機能が崩壊してしまうまで行かなくとも、通常の生活のなかでも免疫力が低下すると
・ウイルス・感染症にかかりやすくなる。
・肌が荒れる。
・アレルギー症状(花粉症・アトピーなど)が出やすくなる。
・下痢をしやすくなる。
・疲れやすくなる。
などの状態に陥りやすくなります。
では、免疫力を上げるためにはどうしたらよいのでしょうか。
免疫力を高める方法
人間の免疫機能は15歳くらいまでに完成し、20歳を超えると低下していくといわれています。
免疫力を上げるためには以下のことが有効といわれています。
①腸内環境を整える。
②体全体の代謝を上げる。
③自律神経のメリハリをつける。
では、ひとつひとつ見ていきましょう。
①腸内環境を整える
免疫力を高めるために腸が重要な役割を果たしていることが明らかになってきています。

腸は、口から食べた食べ物を消化・吸収する場所ですが、外界から体内に入ってきた食品と共にウイルスや病原菌などが侵入してくるリスクが高い場所でもあります。
そのため、腸の壁の内側には、免疫をつかさどっている免疫細胞が集中しており、体全体の免疫細胞の約6割が腸に集まっているのです。
さらに、小腸の壁に存在するパイエル板では、免疫細胞に体に有害な異物を学習させて訓練していることも明らかになっています。
訓練された免疫細胞は腸での免疫に関与するだけでなく、血液の流れに乗って体中に運ばれて、病原菌やウイルスを攻撃します。
前述したように消化管にはなんと免疫細胞の約6割が存在するといわれています。
ですので、腸の状態をよくすることが免疫力を上げることにつながります。
腸内環境を整えるために必要なこと…。
これにはやはり、食事が大切です!
腸内の環境を改善し、その働きを活発にすることが大切です。
そのためには、まず、栄養バランスの良い食事をすること。
そして規則正しく食事をとることで、腸が活発に動き出します。

さらに、ヨーグルトなどの発酵食品の他にも、食物繊維、オリゴ糖などの栄養素は、腸内細菌叢を改善して、免疫力を高めてくれますので、積極的に摂取するようにしましょう。
②代謝を上げる
代謝には、基礎代謝や新陳代謝、エネルギー代謝などいろいろありますね。
免疫細胞も細胞ですから、新しく生まれ変わったりするための栄養が必要です。
そして、その細胞が働く場は血液の中なので、血液がきれいで、潤滑に体を巡らなければなりません。
代謝をあげる一番手っ取り早い方法は体温を上げることです。
細胞は36.5℃~37℃で活発に働きます。
免疫力は体温が1℃下がると30%低下し、逆に1℃上がると一時的には最大5~6倍アップするともいわれ、体温を上げることの重要性がよくわかります。

体温を上げるためには、適度な運動や入浴などが効果的です。
体の熱の40パーセントは筋肉が作り出しています。
普段から適度な運動を心がけて体を動かすことが重要ですね。
また、ショウガなど体を温める食材も効果的です。
体を温める食事はこちら。
③自律神経のメリハリをつける
自律神経とは、自分の意志で調節できない神経で、心臓や消化管、ホルモン分泌などをつかさどっています。
自律神経には交感神経、副交感神経の二種があります。

交感神経は覚醒時(緊張時)に優位となり、副交感神経は安静時(リラックス時)に優位となります。
この2種の神経の一方が優位になり続けることはどちらの場合も免疫力が落ちることがわかっているそうです。
適度な緊張(日中は交感神経優位)とリラックス(夜間は副交感神経優位)となるようなメリハリが必要です。
ですので、ぐっすり眠ることがとても大切です。
心もカラダも昼間の活動の緊張から解放され、心底リラックスしているのが睡眠中です。
睡眠中は、免疫細胞の働きがとても活発になり、免疫力が高まるのです。
また、思いっきり笑うこともいいそうです。
笑うと免疫細胞が活性化するという研究データが出ています。
さらに、笑えば血行が良くなり、ストレスに関するホルモンが減って、心が穏やかになるなどの効果があります。
栄養のある食事を摂り、ぐっすり寝て、大いに笑う…。
とても基本的なことですが、こういった人間の基本的な生活が大切なんですね。
新型コロナウイルスの拡大で外出できない日が続き、また、仕事や学業など不安も大きくて、とても笑ってなんていられない、ぐっすりなんて眠れないという方も多いかもしれません。
でも、やはり健康な体があってこそ、未来が開けてきます。
今のこの困難をみんなで乗り越えていきましょう!!
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